簿記2級の過去問分析&解説(150回)

*

簿記2級の過去問分析&解説(150回)

いくつかの問題で初めての言い回しの問題が出題されたり、久しぶりに出題される問題があったりされたものの、
全体としてはそれほど突拍子もない出題はなく、出題頻度が高い問題でまとめられた手堅い試験だったと思います。

簿記2級に一発合格-13

簿記2級の過去問分析の第1問

1.はサービス業の売上の処理に関する問題であり、新試験範囲から始めての出題だったと思います。
過去の出題がほとんどないため、事前の練習も少なかったと思いますが、テキストどおり仕訳できたでしょうか?

3.吸収合併の問題ですが、問題文が「他社を吸収合併した」ではなく、「他社から事業を譲り受けた」となっていました。
譲り受けたという表現であっても、2つの会社が1つの会社になるという点では同じなので、吸収合併の処理がきちんとできたかどうかがポイントです。

5.はかなり上級編の問題です。「資本準備金」と「利益準備金」を取り崩して(減らして)、それで赤字:繰越利益剰余金のマイナス(借方残高)を穴埋めしなさいという問題ですが、
そのことを読み取ることが難しかったと思います。
さらに、取崩額よりも赤字の方が多いので、差額分だけ余りが出るのですが、それを「その他資本剰余金」にするという処理は解答できなくてもいいくらい難しい問題です。

2.および4.については、テキストレベルの易しい問題であり、取りこぼすときつい問題です。

以上より、2.4.は確実にゲット、残りの問題のうち1つあるいは2つに解答できたとして12~16点欲しいところです。


簿記2級の過去問分析の第2問

固定資産に関する一連の取引が出題されました。
第2問としては、過去、最も多く出題されている論点であり、比較的解答しやすかったのではないでしょうか。
固定資産に関わる論点である、取得、減価償却、資本的支出・収益的支出、圧縮記帳、リース会計と内容は盛りだくさんですが、
1つ1つの処理はとても基本的なものです。
取引の仕訳、勘定記入を求めた問1には完答したいところです。

一方、問2(税効果会計)、問3(連結)は新試験範囲の中でもかなり難しい部分の出題です。

問2(税効果会計)は会計と税務で扱われる金額の差額に税率を掛けた数字で繰延税金資産(前払税金)を計上する仕訳が求められているだけですから、できれば解答したいところです。

問3は連結の中でも未実現利益の消去など、連結の中でも難しい部分ですから、得点することにはこだわらなくてもいいと思います。

以上より、問1を完答、できれば問2にも正答するということで14~16点程度欲しいですね。


簿記2級の過去問分析の第3問

典型的な問題でした。
第2問で税効果会計、連結会計の出題があったので、第3問は典型的な問題にしたのでしょう。
第2問の税効果・連結の解答を後回しにして、第3問から解答した場合には落ち着いて解くことができ、
得点を拾っていけたのではないかと思います。

16点程度は欲しいところですね。


簿記2級の過去問分析の第4問

工業簿記も典型的な出題だったと思います。
個別原価計算の仕訳を答えさせる問題です。
材料副費、予定賃率での労務費の計算がありますが、いずれも問題集に複数の問題が収録されている論点であり、
16点は欲しいところです。


簿記2級の過去問分析の第5問

第4問と同様、こちらも典型的な直接原価計算(損益分岐点分析)の問題でした。
問1(変動費率の計算)、問2(損益分岐点売上高)、問3(目標利益を達成するための売上高)は超鉄板の問題であり、
取りこぼしは許されないでしょう。


簿記2級の過去問分析の簿記2級試験の総評・アドバイス

問4は過去のデータにもとづいて将来の予測をさせる問題です。
単に、過去のデータを当てはめればよいだけですが、それほど出題実績が多くないところなので、迷われた方もいらっしゃるかもしれません。

また問5は、高低点法で変動費率と固定費を求める久々の出題でした。
テキストの計算式どおりで計算すれば特に難しくない問題ですが、とにかく久々の出題で問題集での練習が少なく、迷われた方もいらっしゃるかもしれません。

その点を考慮すると問1~3を確実にゲット、問4・5のいずれかで得点ということで16点ほど欲しいところです。